- STEP1:スーツケースのサイズの選び方
- STEP2:スーツケースの素材と機能の選び方
- STEP3:スーツケースブランドの選び方
サイズが決まったら、次はタイプ・素材と機能です。
先に結論を知りたい方はこちら
タイプと素材? スーツケースって、あのテカテカした素材だけじゃないの?
ポリカーボネートかABS樹脂のことじゃな?
ほかにも布系のものや、アルミなどで作られたものがあるんじゃ。
素材やタイプによってさまざまな特性があります。 またタイプ・素材が決まるとある程度の価格帯が決まります。
タイプと素材
スーツケースは大きく分けて「ソフトタイプ」「ハードタイプ」の2種類で分類されます。
【ソフト系】は、名前の通り柔らかい素材ナイロン、ポリエステルなどの布系(革なども含む)のもので作られたものです。
【ハード系】は、ソフトよりも固い素材で、ポリカーボネート、ABS樹脂やアルミなどの金属系のもので作られたものを指します。
ソフトタイプはポケットや素材は違うにしても、おおよその特徴は同じですが、ハードタイプは、素材は金属と樹脂で大きく違いますし、樹脂の中でもフレーム、ファスナータイプと特徴が違います。
【フレームタイプ】とは、2か所(または1箇所)を鍵がついて、それを解除して開閉するタイプです。
【ファスナータイプ】とは、ファスナー(ジッパー)で開閉するタイプです。
当サイトでは素材とタイプを合わせて分けた、「【ハード系】樹脂ファスナータイプ」「【ハード系】樹脂フレームタイプ」「【ハード系】金属フレームタイプ」「【ソフト系】ファスナータイプ」の5つで分類しています。
【ハード系】樹脂ファスナータイプ
樹脂製の素材を使い、ファスナー(ジッパー)で開け閉めします。素材が軽量なのに加え、ファスナーで開閉するタイプで、5つの分類の中で最軽量のモデルとなります。
スーツケースの中で一番主流で、機内持ち込み、お預け荷物どちらにも人気のタイプになります。
種類
- ポリカーボネート(軽量)
- ABS樹脂+ポリカーボネート(格安スーツケース採用)
- カーヴ(サムソナイト独自素材)
メリット
- 軽い
- 価格がお手頃。
- 水に強い。
- カラーが豊富。
- 少しファスナーを開けて、全部開かなくても中身を取り出すことができる。
- たわみがあるので、スーツケース自体は衝撃に強い。(凹んでも戻る)
デメリット
- 素材自体がたわむので、衝撃で中身が壊れる場合がある
- ファスナー部分が柔らかいため、たわむ。
- ファスナー部分は刃物に弱い。
- 外ポケットが少ない(あるタイプもあるがソフトよりは豊富ではない。)
代表的なスーツケース
【ハード系】樹脂フレームタイプ
樹脂のフレームタイプ。素材が同じので、ファスナータイプと似た特徴もありますが、ファスナータイプよりも中の荷物の保護ができ、樹脂素材のセキュリティを重視したタイプになります。ファスナータイプより若干重い傾向にあります。
種類
- ポリカーボネート(軽量)
- ABS樹脂+ポリカーボネート(格安スーツケース採用)
- カーヴ(サムソナイト独自素材)
メリット
- ファスナーよりは若干重いが軽い
- 価格がお手頃。
- 水に強い。
- カラーが豊富。
- たわみがあるので、スーツケース自体は衝撃に強い。(凹んでも戻る)
デメリット
- 素材自体がたわむので、衝撃で中身が壊れる場合がある。(ファスナータイプよりはたわみずらい)
- 中身のモノをとるとき全開にしなければならない。
- 外ポケットが少ない(あるタイプもあるがソフトよりは豊富ではない。)
代表的なスーツケース
【ハード系】金属 フレームタイプ
ハードの金属タイプの最大の特徴は中身の保護でしょう。たわみが少なく硬いのでPCなど衝撃に弱いものを運ぶのには最適です。また、アルミ製スーツケースは高級な分、持っていること自体がステータスです。ステータスを重視する方にもオススメです。特にRIMOWAのトパーズは高価ですが人気です。
*金属素材のファスナータイプはありません。
種類
- アルミ
- マグネシウム
メリット
- 水に強い
- たわみがないので、中身を保護してくれる。
- 刃物にも強い
- アルミのスーツケースは高価なので、持っていること自体がステータスです。
デメリット
- 素材が、固いので凹む(スーツケースの場合、それがエイジングとしてポジティブにとらえられます)
- 外ポケットがない。
- 価格が高い。
- カラーが少ない。
- やや重い(比較的重いですが、そこまで重くはありません。)
代表的なスーツケース
【ソフト系】ファスナータイプ
ソフトタイプの最大の特徴はポケットの多さ、取り出しやすさです。ビジネスの機内持ち込みにはオススメです。ただ基本的に衝撃に弱く、ナイフなので簡単に敗れてしまうため、荷物をお預けタイプは不向きです。
種類
- ナイロン、ポリエステル
- 革、合皮(かなり少ない)
メリット
- 外側のポケットが豊富で取り出しやすい。
- 軽いものが多い
- 片開きなので、開くときに広い場所がいらない。
デメリット
- やらかいので衝撃に弱いため、お預け荷物の際は注意が必要(電子機器など不向き)
- ナイフなど刃物には、切られる場合がある。
- 雨や水に弱い(撥水加工の商品もあります。)
代表的なスーツケース
その他
5つのタイプ以外にも、ブランド独自で採用しているものを2つだけ紹介もあります
【ハード】 ヴァルカンファイバー フレームタイプ
代表的なスーツケース
【ハード】 レザー ファスナータイプ
こちらもレザーでハードタイプはルイヴィトン独自(ヴィトン性のレザーソフトタイプもあります。)。革性でありながら、ハード樹脂タイプのような硬度を持っております。やはりこちらも水には強くないです。TSAロック、4輪キャスターが備わっていて、抑えるとこは抑えてありますが、30万円以上と高価ですが、唯一無二のデザインとオシャレさで人気です。
代表的なスーツケース
素材・タイプの比較表
素材を更に細かく分けると下記の表のようになります。
【ハード】 フレームタイプ | 【ハード】 フレームタイプ | オススメ【ハード】 ファスナータイプ | 【ハード】 フレームタイプ | 人気No1【ハード】 ファスナータイプ | 【ハード】 フレームタイプ | 【ハード】 フレームタイプ | 【ソフト】 ファスナータイプ | 【ソフト】 ファスナータイプ | |
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素材 | アルミ金属 | ポリカーボネート or カーブ *画像はカーブ | ポリカーボネート or カーブ *画像はカーブ | ABS+ポリカーボネート | ABS+ポリカーボネート | ヴァルカンファイバー | 革(レザー) | ポリエステル・ナイロン | 革(レザー) |
耐水性 | |||||||||
重さ | |||||||||
耐久性 | |||||||||
固さ | |||||||||
価格 | 10万円~ | 3万円~ | 3万円~ | 5000円~ | 5000円~ | 10万~ | 30万~ | 5000円~ | 20万~ |
アルミ
アルミスーツケースについてもっと知りたい方へ
ポリカーボネート
カーブ
ABS+ポリカーボネート
ヴァルカンファイバー
ポリエステル・ナイロン
革
結局どれを選べばいいの?
とりあえずオススメを教えてほしい方のために、当店のおすすめの素材とタイプご紹介。あくまでオススメなので、素材の特性を考慮して選んでくださいね。
機内持ち込みサイズ
機内持ち込みは、機内以外の街などでも持ち運ぶ機会があると思うので、雨(水)に強い素材がいいと思います。
- アルミ
- ポリカーボネート・カーブ
- ABS+ポリカーボネート
上記のハード系の素材がおすすめです。
タイプは、ちょっとした時にモノが出せるのでファスナータイプがおすすめ。
ただ、お預け荷物はあまり遊べる要素がないので、機内持ち込みは利便性・一種のファッション的な観点から、それぞれの特徴を考慮してお好きなほうを選んでいいと思います。
お預け荷物ならこの素材・タイプ
お預け荷物は重量制限があるので軽量なもので、かつ空港職員に雑に扱われるので丈夫なものがいいと思います。
カメラやPCなど精密電子機器を入れる方は
- アルミ
- ABS+ポリカーボネート
上記のハード系の素材で、スーツケースの形状を保てるフレームタイプおすすめです。
精密電子機器をあまり入れない方
- ポリカーボネート・カーブ
- ABS+ポリカーボネート
上記のもっとも軽いハード系の素材で、フレームタイプより軽量化できるファスナータイプおすすめです。
また、お預け荷物の重量の問題もありますので、軽い素材のポリカーボネート・カーブあたりが丈夫で軽いのオススメです。
オススメのお預け荷物スーツケース
もっと詳しいおすすめはお預け荷物はこちら