スーツケースの素材とタイプの選び方

スーツケースの素材とタイプの選び方 スーツケースの基礎知識

サイズが決まったら、次はタイプ・素材と機能です。
先に結論を知りたい方はこちら

ツッパリ君
ツッパリ君

タイプと素材? スーツケースって、あのテカテカした素材だけじゃないの?

スーツケース伯爵
スーツケース伯爵

ポリカーボネートかABS樹脂のことじゃな?
ほかにも布系のものや、アルミなどで作られたものがあるんじゃ。

素材やタイプによってさまざまな特性があります。 またタイプ・素材が決まるとある程度の価格帯が決まります。

タイプと素材

スーツケースは大きく分けて「ソフトタイプ」「ハードタイプ」の2種類で分類されます。

【ソフト系】は、名前の通り柔らかい素材ナイロン、ポリエステルなどの布系(革なども含む)のもので作られたものです。
【ハード系】は、ソフトよりも固い素材で、ポリカーボネート、ABS樹脂やアルミなどの金属系のもので作られたものを指します。

ソフトタイプはポケットや素材は違うにしても、おおよその特徴は同じですが、ハードタイプは、素材は金属と樹脂で大きく違いますし、樹脂の中でもフレーム、ファスナータイプと特徴が違います。

【フレームタイプ】とは、2か所(または1箇所)を鍵がついて、それを解除して開閉するタイプです。
【ファスナータイプ】とは、ファスナー(ジッパー)で開閉するタイプです。

当サイトでは素材とタイプを合わせて分けた、「【ハード系】樹脂ファスナータイプ」「【ハード系】樹脂フレームタイプ」「【ハード系】金属フレームタイプ」「【ソフト系】ファスナータイプ」の5つで分類しています。

【ハード系】樹脂ファスナータイプ

参照:http://amzn.to/2zkz0os
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樹脂製の素材を使い、ファスナー(ジッパー)で開け閉めします。素材が軽量なのに加え、ファスナーで開閉するタイプで、5つの分類の中で最軽量のモデルとなります。
スーツケースの中で一番主流で、機内持ち込み、お預け荷物どちらにも人気のタイプになります。

種類

  • ポリカーボネート(軽量)
  • ABS樹脂+ポリカーボネート(格安スーツケース採用)
  • カーヴ(サムソナイト独自素材)

メリット

  • 軽い
  • 価格がお手頃。
  • 水に強い。
  • カラーが豊富。
  • 少しファスナーを開けて、全部開かなくても中身を取り出すことができる
  • たわみがあるので、スーツケース自体は衝撃に強い。(凹んでも戻る)

デメリット

  • 素材自体がたわむので、衝撃で中身が壊れる場合がある
  • ファスナー部分が柔らかいため、たわむ。
  • ファスナー部分は刃物に弱い。
  • 外ポケットが少ない(あるタイプもあるがソフトよりは豊富ではない。)

代表的なスーツケース

【ハード系】樹脂フレームタイプ

参照:http://amzn.to/2ziSryf
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樹脂のフレームタイプ。素材が同じので、ファスナータイプと似た特徴もありますが、ファスナータイプよりも中の荷物の保護ができ、樹脂素材のセキュリティを重視したタイプになります。ファスナータイプより若干重い傾向にあります。

種類

  • ポリカーボネート(軽量)
  • ABS樹脂+ポリカーボネート(格安スーツケース採用)
  • カーヴ(サムソナイト独自素材)

メリット

  • ファスナーよりは若干重いが軽い
  • 価格がお手頃。
  • 水に強い。
  • カラーが豊富。
  • たわみがあるので、スーツケース自体は衝撃に強い。(凹んでも戻る)

デメリット

  • 素材自体がたわむので、衝撃で中身が壊れる場合がある。(ファスナータイプよりはたわみずらい
  • 中身のモノをとるとき全開にしなければならない
  • 外ポケットが少ない(あるタイプもあるがソフトよりは豊富ではない。)

代表的なスーツケース

【ハード系】金属 フレームタイプ

参照:http://amzn.to/2Adm94u
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ハードの金属タイプの最大の特徴は中身の保護でしょう。たわみが少なく硬いのでPCなど衝撃に弱いものを運ぶのには最適です。また、アルミ製スーツケースは高級な分、持っていること自体がステータスです。ステータスを重視する方にもオススメです。特にRIMOWAのトパーズは高価ですが人気です。
*金属素材のファスナータイプはありません。

種類

  • アルミ
  • マグネシウム

メリット

  • 水に強い
  • たわみがないので、中身を保護してくれる。
  • 刃物にも強い
  • アルミのスーツケースは高価なので、持っていること自体がステータスです。

デメリット

  • 素材が、固いので凹む(スーツケースの場合、それがエイジングとしてポジティブにとらえられます)
  • 外ポケットがない
  • 価格が高い
  • カラーが少ない。
  • やや重い(比較的重いですが、そこまで重くはありません。)

代表的なスーツケース

アルミスーツケースについてもっと知りたい方へ

【ソフト系】ファスナータイプ

参照:http://amzn.to/2AnPRV7
参照:http://amzn.to/2AnPRV7

ソフトタイプの最大の特徴はポケットの多さ、取り出しやすさです。ビジネスの機内持ち込みにはオススメです。ただ基本的に衝撃に弱く、ナイフなので簡単に敗れてしまうため、荷物をお預けタイプは不向きです。

種類

  • ナイロン、ポリエステル
  • 革、合皮(かなり少ない)

メリット

  • 外側のポケットが豊富で取り出しやすい。
  • 軽いものが多い
  • 片開きなので、開くときに広い場所がいらない

デメリット

  • やらかいので衝撃に弱いため、お預け荷物の際は注意が必要(電子機器など不向き)
  • ナイフなど刃物には、切られる場合がある。
  • 雨や水に弱い(撥水加工の商品もあります。)

代表的なスーツケース

その他

5つのタイプ以外にも、ブランド独自で採用しているものを2つだけ紹介もあります

【ハード】 ヴァルカンファイバー フレームタイプ

参照:https://jp.globe-trotter.com/
参照:https://jp.globe-trotter.com/
2輪キャスターやTSAロック未対応と時代と逆行した独自路線ですが、圧倒的なオシャレさで大人気の「グローブトロッター」。グローブトロッター独自の素材で、特殊紙を何層にも重ねてコーティングした素材です。紙ですが、大変丈夫で象が乗っても壊れないといわれています。 ただし、水には弱いです。一番小さいものでも10万オーバーと高価です。

代表的なスーツケース

グローブトロッターについてもっと詳しく

【ハード】 レザー ファスナータイプ

参照URL:http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/
参照:http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/

こちらもレザーでハードタイプはルイヴィトン独自(ヴィトン性のレザーソフトタイプもあります。)。革性でありながら、ハード樹脂タイプのような硬度を持っております。やはりこちらも水には強くないです。TSAロック、4輪キャスターが備わっていて、抑えるとこは抑えてありますが、30万円以上と高価ですが、唯一無二のデザインとオシャレさで人気です。

代表的なスーツケース

素材・タイプの比較表

素材を更に細かく分けると下記の表のようになります。

【ハード】
フレームタイプ
【ハード】
フレームタイプ
オススメ【ハード】
ファスナータイプ
【ハード】
フレームタイプ
人気No1【ハード】
ファスナータイプ
【ハード】
フレームタイプ
【ハード】
フレームタイプ
【ソフト】
ファスナータイプ
【ソフト】
ファスナータイプ
素材アルミ金属
ポリカーボネート or カーブ

*画像はカーブ
ポリカーボネート or カーブ

*画像はカーブ
ABS+ポリカーボネート
ABS+ポリカーボネート
ヴァルカンファイバー
革(レザー)
ポリエステル・ナイロン
革(レザー)
耐水性
重さ
耐久性
固さ
価格10万円~3万円~3万円~5000円~5000円~10万~30万~5000円~20万~

アルミ

固いので、中身を保護してくれますが、衝撃で凹みます。しかし、凹むのも味と捉えて大変人気。 RIMOWAのトパーズが人気。
アルミスーツケースについてもっと知りたい方へ

ポリカーボネート

スーツケース本体は壊れにくく、凹こんでも戻ります。しかし、ペコペコ薄くて柔らかいので中身に影響する場合があります。トップクラスに軽いので大変人気。 一流メーカーの多くがこちらを採用しています。

カーブ

サムソナイトが独自開発した素材。 特徴はポリカーボネートととほぼ一緒ですが、ほんの少しポリカーボネートより軽いので大変人気。耐久性はありますが、かなり柔らかく中身の保護という面では少し弱いです。

ABS+ポリカーボネート

激安スーツケースや有名メーカーのエントリーモデルなど広くに使われています。 ABSはポリカーボネートより、重いですが、固さがあるのでポリカーボネートが柔らかすぎるという人におススメ。

ヴァルカンファイバー

グローブトロッター独自の素材で、特殊紙を何層にも重ねてコーティングした素材です。紙ですが、大変丈夫で象が乗っても壊れないといわれています。 水には弱いので注意が必要です。

ポリエステル・ナイロン

ソフトケースで使われています。大変軽量ですが、中身の保護ができないこと、刃物に弱いことから、お預け荷物には向きません。水にも弱いですが、撥水モデルも増えてきました。

独特の風合いが魅力です。機能面ではオススメできませんが、高級でおしゃれです。

結局どれを選べばいいの?

とりあえずオススメを教えてほしい方のために、当店のおすすめの素材とタイプご紹介。あくまでオススメなので、素材の特性を考慮して選んでくださいね。

機内持ち込みサイズ

機内持ち込みは、機内以外の街などでも持ち運ぶ機会があると思うので、雨(水)に強い素材がいいと思います。

  • アルミ
  • ポリカーボネート・カーブ
  • ABS+ポリカーボネート

上記のハード系の素材がおすすめです。
タイプは、ちょっとした時にモノが出せるのでファスナータイプがおすすめ。

ただ、お預け荷物はあまり遊べる要素がないので、機内持ち込みは利便性・一種のファッション的な観点から、それぞれの特徴を考慮してお好きなほうを選んでいいと思います。

お預け荷物ならこの素材・タイプ

お預け荷物は重量制限があるので軽量なもので、かつ空港職員に雑に扱われるので丈夫なものがいいと思います。

カメラやPCなど精密電子機器を入れる方は
  • アルミ
  • ABS+ポリカーボネート

上記のハード系の素材で、スーツケースの形状を保てるフレームタイプおすすめです。

精密電子機器をあまり入れない方
  • ポリカーボネート・カーブ
  • ABS+ポリカーボネート

上記のもっとも軽いハード系の素材で、フレームタイプより軽量化できるファスナータイプおすすめです。

また、お預け荷物の重量の問題もありますので、軽い素材のポリカーボネート・カーブあたりが丈夫で軽いのオススメです。

オススメのお預け荷物スーツケース

もっと詳しいおすすめはお預け荷物はこちら

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